株価を気にして

ライブドアがどうやってこれだけ大きくなったかということに、あまり関心がかった。というか、そういうことに思いがおよばなかった。が、先日のホリエモン逮捕劇でその件が大きく取り上げられて、あーそういうカラクリだったのね、ということが分ってきた。私は子供のときから勉強が嫌いではなかった。勉強して物事を理解できたときの喜びというか、精神的な快楽を子供のときに強く感じとっていたからだろう。今でもその感覚を強くもっているので、物事に関する知的好奇心は強いほうだ。興味の対象は歴史、社会、地理、心理学、経済、自然科学と何でもありだ。ただ数学にはあまり関心がない。観念の遊戯のように思えて現実感がないだろう。私は現実世界に強く興味がある。でも反面、裏に隠されている知られざる世界もあると思っている自分もいるのだが。
 話が元に戻して、ライブドアの件だけど、株で急激に会社を大きくしていったということは、バブリーな会社だったということである。要は実際のところ本業はさほどたいしたことはなかったということ。買収=会社ののっとりと、株式分割で、時価総額を上げることで会社の資産を増やし株を売却することで売り上げを増やす。そういえば、ライブドアがIT業界とは言っても、何が売りなのかがよく分らなかった。ホリエモンは目立っていたが、特に事業で目だったものはなかった。彼の話題つくりは非常にうまかったが、実はその全てが株価を吊り上げるための動きだったわけだ。そしてマスコミは利用された口だといえるだろうし選挙のときは自民党すら利用された。彼らは本業のほうはあまり関心がなくて、株価を常に気にしていたのであった。