またブログを再開しようと思います

本当に久しぶりにこのブログを書いた。このブログにある一番古い日記から全部読み返してみたのだが、文章が稚拙で、考え方が偏っていて、ものの見方が本当に皮相的だと感じた。どれも論理性にかけていて読んでいて恥ずかしくなる。しかし幸運なことにこのブログの読者は皆無なのでそんなことを気にすることはないのだ。書きたいことを書いていけばいいのだ。そして、そんな気楽な気持ちで書いたブログの方が後からよんで面白く興味深いものになっていきそうな気がする。読み手を意識していてはいいものは書けないだろう。実は私は日記帳(紙媒体)に日記をつけている。そっちの方は2018年の1月1日から一日も欠かさず書き続けているのだ。いずれにしろ毎日なにか文章を書き続けていくのはよいことだと思う。なんでもよいのだ。

今一番興味があることが実は相対性理論である。この理論は有名なので言葉だけは誰もが知っているだろう。そしてこの理論を発見したのがかの有名なアインシュタインである。この人も名前だけは誰もが知っていると思う。有名な理論にもかかわらず数式の上でこの理論を理解している人はあまりいないような気がする。まあ物理学の研究者は一般常識として当然理解しているのだろうが、それ以外の一般の人たちは何となく結論だをどこかで聞いて知っているという感じなのではなかろうか。私もそんな一般の人たちの一人であるのだが、この理論をちゃんと理解してみたいと最近思うようになった。なぜそんなことを思うようになったか、それは図書館で偶然見つけた本がきっかけだった。その本は「一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する」という題名であった。わたしは高校時代に相対論に関する本を読んでいた。しかしその本は専門書とよばれものではなく、一般向けの科学啓蒙書であり、数式は極力使わず文章のみで解説するものだった。そのころ数学が苦手だった私には、数式で相対論を理解するなど到底無理だとおもったものだ。しかし年月は経ち私も量子コンピュータなどを勉強したいなどと思うようになり、そんな中でいろいろ物理に関する本(特に量子力学にかんする本)を目にするようになったのであった。そしてそんな中で件の本の存在を知ることになったわけだ。前置きを読んでみると、高校の数学を知っていれば本書で展開されている数式についてこれると書かれていた。よしそれでは読んでみるかと思い一念発起して読み始めたわけである。

実は読み始めたのは去年の夏ごろからであり、とりあえず半分ぐらいは読んでみた。この本はとても分厚くて650頁ぐらいある。読み終えたのは特殊相対性理論という章の後半部分までである。読んでみて数式の意味を百パーセント理解できたとは思えないが、一応ついていくことはできた。まだボヤっとはしているが、何度か読み返していくと理解が一段と進んでいくような感覚がある。初心者がどこで躓くかということにとても留意されて書かれているので、私のような物理の初学者でも読み進めることができるのだろう。久々によい本に出合えた。

この本を半分まで読んで感じたことは、数学の力なくして物理学の存在はありえないということだった。数学は自然科学全般を支える基礎であり、土台であるということである。だから数式を抜きにして相対論を理解はできないのだということを改めて知ることができたのだった。それから、物理学は数学によって導出された結論(方程式)の意味を明らかにすることであるということなのだ。これは一言では物理的意味と呼ばれるものであるが、その意味がわかってその物理理論が理解できたと言える。ただ数学的に方程式を導出して終わりというわけではないのだ。アインシュタインはその物理的な意味を哲学的に明らかにしたとことで、物理学に革命を起こすことができたと言われているのだ。その天才ぶりを改めて知ることができた。とは言ってもまだ特殊相対論であり、一般相対論までは至っていない。そこまでついていけるかは実はあまり自信はない。