人生のお手本

自由と規則は相反するものだろうか?表面的に考えると相反するだろう。私たちは普段規則には縛られて生きていると感じるものだ。規則、ルール、法則というものは、自由に生きたいという自然の要求を阻害するものであろう。しかし、実際はどうだろう。自然法則の枠内では私たちは実際に生活しており、その枠外から一歩もはみだして生きるわけにはいかないのである。何日も眠らないで仕事をばかりをし続ければ、病気になるし、運動もせず、ただ寝て、食べてを繰り返しても病気になろう。これも法則すなわちルールである。年をとって病気になっていつかは死んでいくこれもルールなのだ。よって人間というものは規則=ルール=法則の中に縛られて生きていく宿命を生まれながらに背負っている存在なのであろう。ところがである。実はこれらのルールに縛られていないのも、人間の本質といえるのではないか。それは人間の精神、心は何にも縛れない自由な存在だということなのである。心、思うことは自由である。だれも、またはどんなものも心を縛ることはできないではないか。しかし心のほんらいの自由は、肉体という不自由な存在のため不自由になってしまっているというのが現実なのである。心は本来は自由な存在であり、自由を望んでいるものなのであると思う。