混迷を深める基地問題

辺野古の文言があるので」ということで社民党民主党と袂と分かつこととなった。そのこと自体は評価されることなのかもしれない。しかし、立場が変わるとそうも言っていられない。5月16日に普天間基地の周辺では人間の輪をつくるべき1万人の人たちが連なっていた。私もそのとき、普天間基地国道58号線に近いゲートの前にいた。沖縄では毎週のように基地関係者の事故、犯罪が繰り返されている。私の住んでいる普天間は基地の騒音、事故の恐怖だけではなく、軍人たちの起こす犯罪、不祥事のリスクを背負わされているのだ。このリスクの除去はこの民主党政権のもとますます、混迷を深めてしまった。私たちの現実はまさにこの普天間基地とともにあるのである。民主党鳩山政権の迷走ぶり、ていたらくぶりは憤りを通り越して、現政権への失望感、不信感、あきらめを与えた。戦争肯定のアメリカへの属国化(自民党政権への回帰)に舵を切った民主党はもはや存在意義を失った感すら覚える。