宇宙白熱教室

NHK宇宙白熱教室を昨晩観たのだが、久しぶりの良質な番組だった。
すべてを数値化することで自然現象の本質を捉えるという、ことだったが、実に肺腑に落ちる内容だった。
新しい視点というか、新たらしい考え方に出会えたような感覚だ。

その数値化を行う過程がまたユニークというか、一般的に知られていないことだけに、観た後に得した気分になれた。
まず、物理現象での数値化で一番大事なことは、指数なのだそうだ。
宇宙とか原子とかの世界はとてもつなく大きい指数を扱うわけだから、「そうだよな」ととても納得してしまった次第。
10の指数どおしの計算は加減となり、計算も単純になるし、なるほどね。

それから、物理の世界で扱う量は時間(T)、質量(M)、距離(L)の3つで、この3次元世界がこの世界なのだが、
物理学者はこの次元を以下に減らしたかったのかということを話していた。
高速は時間と距離を統合し、相対性理論(E=mC**2)この3次元を統合してしまったわけだ。
3次元は独立して存在していなかったと。

テレビは不特定多数の人が視聴するわけで、NHKはそれを意識してとてもわかり易い題材を提供してくれる。
新たな視点を提供してくれたこの機会はとても貴重であり、非常に価値有るものだ。

さて、ここで一番言いたいことは、単に知識を得たということではなく、新たなものの見方を得たということなのである。

私は本を読むときに、新たなものの見方を得られることを期待している。