物事への見方について

 ビジネスにおいても日常の生活においても物事に対して正しい見解をもつことが肝要である。物事を正しく捕らえて、正しい行動、判断に結び付けるには以下のプロセスが必要であるとよく言われる。

・十分な情報収集
・情報の分析と取捨選択
・情報分析から判断材料への導出
・導出結果の検証

 最後の情報分析から導き出された結果が正しいと確認された時点で、行動に結びつく判断が下されることが望ましいのだが、日常生活でも、ビジネスでも、たいていは最後の検証のプロセスは省略されること多い。検証を行う時間がない場合が多いからである。検証している間に競争相手に先に持っていかれる可能性が高い。だから、少々危ないと思っても行動に走るのである。しかし、急がば回れという言葉があるとおり、あせって行ったことが逆に混乱を巻き起こし、解決を遅らせることがしばしばだ。ここで非常に有効で、即効性の高い解決法のひとつは、「他人の振り見て我が振り直せ」なのだ。先人の起こした失敗から学び取ることである。これこれの事象で、あの人はこういう行動をして、このように失敗したな、とか。誰でも生きていれば失敗は起こす。しかし、その失敗から学ぼうとするか、もしくは失敗を繰り返すかで、全く違う未来が見えてくる。他人の失敗だけでなく、自分の失敗からも当然多くを学ぶことだ。それには様様な経験を積むことなのだ。人生は失敗の繰り返しだが、それはいろいろな経験を積んでいれば当然なことなのである。要は、それを活かすかどうかなのである。