自民圧勝の果てに

toufu2005-09-17

先日の衆院選で、自民党議席の3分の2を獲得した。郵政民営化というひとつの課題に焦点を絞ったことと、首尾一貫した姿勢、そして郵政民営化法案が廃案決議後の演説で見せた、なんだかよく分からんが、小泉は本気だぞと思わせるイメージ戦略が功を奏したのだろうか。とは言うものの郵政民営化によって何が変わるのかは、本当の所よく分からない。財政赤字が減る?国政のスリム化?改革の突破口? 確かにこれらに結びつくことはなんとなく分かる。一番大きいのは、財政投融資郵貯/簡保の資金が流れて、湯水のように無駄使いされているという悪しき状況を改善するとのことらしい。郵政が民営化されれば本当にこれらの状況は改善されるのか?今日テレビでやっていたが、失業保険の掛け金も財政投融資に流れているとのことである。年金の掛け金も資金源になっている。資金源は郵貯簡保だけではない。郵政が民営化されただけでは、この問題の根本解決にならないということなのである。では、郵政民営化は意味がないのだろうか。そうは思わない。根本解決にならなくとも、(公務の民営化という)ひとつの流れを作ることにはなるだろう。民営化することのメリットは大きい。民営化されれば、無駄使いができにくくなる。会社が傾けば、トップは責任を負わざる得ない。業務が効率化されて、利益が出れば、税収にもなる。とはいえ、実態は反対派の妥協による修正に次ぐ修正で真の民営化とはほど遠いとのことだ。