先ずれば勝つか

先手必勝という言葉がある。ビジネスの世界では常識となっている考え方だが、実際にこの言葉の重みを知っている人は少ないのではないだろうか。先手を取りたい、勝負を優位に進めたい、じゃあ、そうすればいい。確かにそうだ。しかし、ビジネスの世界で先手を取れるだけの環境、条件を持った人がどれだけいるだろうか?多くの人がどうしていいか分からないというのが現実ではないか。ここで大事なことは、次のようなことだと思われる。

  1. その問題をどれだけ理解できているのか、問題の本質は
  2. 問題を取り巻く状況が分かっているのか?
  3. すべきことが分かっているか、それをすることによって何が起きるのか見えているか
  4. 自分の役割が分かっているか、それを自分がやることが最善なことか

限られたリソースを最大限に有効活用しなければならない。問題の重要性が分からずとにかくやっておけばいいというのは時間の無駄使いというほかない。しかし分からないから行動できないのはよくないという人もいる。とにかく行動せよというのである。確かに条件がすべて整わなければ行動しないとうのでは何も始まらないだろう。ではどうしたらいいのか?大事なことは、そこらへんのさじ加減を知ることだと思う。いかにその問題との最適な距離を保つかということだ。問題への関わり方のコツはその問題の本質を知ることだが、そのためにはその問題をあらゆる方向から見ることだろう。そのためには、問題に入り込みすぎてもいけないし問題から離れすぎてもいけない。よい距離間を保つこことである。