現状理解

toufu2005-11-27

仕事に対する姿勢が正しいかどうかをどう見極めるか?その大きな鍵の1つが現状理解ではないだろうか。これは仕事に限らずどんな状況においても言えることなのだ。例えば油を使って料理をしているときに火がついてしまったら、どうしたらよいか?ここで水をかけてしまうと逆効果である。炎が逆に大きくなって火を止めることが困難になる。ここで、やるべきことは、湿った大きな布をかぶせ空気を遮断することなのだ。果たして一般的に、そんな状況で人はとっさに判断して正しく行動できるか?「消化は水をかけて行う」という先入観をぬぐい捨てられなければ、まず思わず水をかけてしまうだろう。似たような状況はどこにでも起こりうる。仕事がトラブっている、ヘルプで入ってほしいと言われ案件に入ったはいいが果たしてどうしたらよいのか?経験不足の新人では途方にくれだろう。何をしていいのかわからないからだ。しかしすべきことはまずは情報収集して現状を理解することなのである。現状を理解できなければ、その後にすべきことを判断することは不可能だからだ。多くの人はトラブルが深刻であればあるほど途方にくれてしまう。そしてとにかく何かをしなければいけないと思うのである。精神的にパニック状態になってとんでもない行動を起こすことが多い。そんな場合は冷静な判断ができなくなるものだが、分析してみると、現状を把握せずに行動をしてしまうことで事態をさらに深刻にしている。火に油をそそぐようなことをするぐらいなら何もしない方がましだ。仕事に限らず生活にトラブルはつきものである。したがってトラブルを起こさないようにすることも大事だがさらに重要なのはトラブルを解決する行動ができるかなのだ。そのためには、常に現状理解をすることだ。自分で解決できないと思うなら、無責任に自分だけで行動を起こしてはならないと思う。