プロセスを管理する

toufu2005-09-19

運用管理のお手本として最近よく取り上げられているものに「ITIL」がある。ITILは本としてまとめられているのだが、その本を読んでいたく納得したことを記憶をしている。ITILの基本的な考えた方として以下の記述があった。

ITILはプロセス志向である。プロセスは管理されなければならない。プロセスは管理されることで評価することができる。評価されることでプロセスは改善することができる」

 この言葉はさまざまな課題解決のための法則をついていると思う。プロセスのベストプラックテイスが成功という果実をもたらすことは誰でにでも分ることであろう。そのためにはプロセスは評価されなければならない。これも分る。そこでポイントとなることは、プロセスが管理されるということである。それも、管理しやすい状況をつくるということなのだ。そのためにはプロセスを分りやすい形で正確に表現する必要がある。プロセスを表現するものとしては業務フローがある。この業務フローがプロセス管理での肝となるところでもある。

 ここで言っているプロセスのベストプラックティス(理想、お手本)と呼ばれるものは実は始まりに過ぎない。世界中の各ユーザの千差万別の事情によってそのお手本は、十中八九、カスタマイズされることとなるのである。そして、各ユーザの事情は必ず時間とともに変わっていくものあり、プロセスもそれに合わせて見直し、改善が必要となる。プロセスは変わるものという前提があり、管理は改善のための管理でなければならない。そのために管理を行いやすいプロセスを設計する必要がある。よって設計ドキュメントも最適なものでなければならないし、管理手法も大切になっていく。以下に以上のことを箇条書きにまとめる。

  1. プロセスの管理はプロセスを改善するために行う。
  2. プロセス管理で大事なことは管理をしやすくするためのプロセス設計書である。