前世の記憶と赤ちゃんのときの記憶

私には普通には考えられない特殊な記憶が2つほどある。それは自分がそう思い込んでいるだけなのかもしれないが、それにしてはあまりにも生々しく鮮明な記憶である。一つは前世の記憶というか悪夢である。年は3歳〜5歳ぐらいのときだっただろうか。夜明けごろに自分が死んでいく夢を見た。とても鮮明な映像、恐怖、絶望感。子供が見るような夢とは思えない。それはとある軍事工場だった。天井が学校の講堂のように高い。私はそこで飛行機のようなものを組み立てていた。何をしていたということに関してはあまり記憶が定かではない。軍事工場で働いてので若かったのだろう。そのとき、突然天井を崩れる。私は崩れた天井の鉄材などの下敷きになった。痛い、苦しい、助けてくれという壮絶な思い、そのような感情が一気に溢れ出し、こんな苦しむぐらいなら死んだ方がましだと絶叫していた。目が覚めると、私は汗で全身がぐっしょりだった。このときの記憶は自分の前世の死んでいくときの記憶であったのでは、と今でも感じている次第である。あまりの生々しい現実感のある夢であったがため、その夢のことを今でもしっかりと脳裏に刻み込んでいる。そして、もう一つは赤ちゃんの頃、たぶん1歳になる前であっただろうか。歩行機に跨って一生懸命、一心不乱に歩く練習をしているのである。とにかく練習をしないといけないというような切羽詰った気持ちで、はあはあ言いながら、呼吸を荒げて練習している。その呼吸しているときの、はあはあ言っている声が妙に耳に残っている。その二つの話を知り合いなどに話すと一様に「信じられない」と言われることが多い。しかし、世の中スピリチュアルブームであり、そういうこともあるかもしれないという人もいるだろう。これら2つの記憶は、将来の自分の「人生とは何か」という疑問に繋がっていくものでったのかもしれない。