短期利益追求のつけ

アメリカ型経済が世界を席巻する。株主優先の短期利益追求型の経済だ。安易な金儲け話には必ず裏があるものである。株でもうけるということに、私はなぜか抵抗感を感じてしまう。もちろん、ギャンブルや宝くじに全く興味がない。お金を目的することに抵抗を感じるのかもしれない。お金は単なる手段であり、もっとも優先されるべきは安心した生活であるはずだからだ。大金持ちになったとたん、犯罪者のターゲットになり日々を汲々と生きていかないとしたら全く本末転倒である。この短期利益追求の流れのなかでは、地道な努力が必要であろう技術力アップは逆に軽視されがちになるのではないだろうか。ばくち的な利益追求に、地道な努力はバカバカしいものに移るからである。それから、技術は金で買えてきな流れは、逆に技術を衰退させる要因になると思っている。地球温暖化など地球レベルの問題にもこの流れは大きく関与しているだろう。まさにゲド戦記ではないが、世の中の均衡が崩れてきていると言えまいか?「心と物質」の物質のみが重視されてきて、多くの不幸が生み出されているのが現代の趨勢ではなかろうか?私の理想の社会は、心と物質の両立である。この二つの柱はどちらも同等に重視されなければならない。それから技術の発展が利益をもたらすのが理想の形である。今までの日本のあり方なのだが。これが覆ろうとしているのはとても危惧するべき事態だある。