無常の中の無限の愛

この世界に存在する万物万生は絶えず変化し続けている。全ての生命には寿命があるし、形あるものは崩れていく運命にある。永遠に同じ状態を保つことができるものはこの世界に一つとして存在しないのである。真さに無常というわけである。このブログを書いている私も刻々と死に向かって時を送っている。では逆に無常ではない世界、変化のない永遠に変わることのない世界とはどんな世界なのか?それは時間の止まった死の世界を意味する。この世界の無常という変化のおかげで全生命は生存できるのである。私の肉体でおきている生命活動は化学変化によって成り立っている。物質の変化の中で生命活動が成り立つわけである。変化という中で我々の生存があり、そしてそれがまた肉体の死に繋がってくる。生と死は裏表の関係にあって必ずペアとして存在する。これは厳然とした真実である。よって死を忌み嫌う心は実はとても不自然なことなのだ。それに常に死に向かっているという意識があれば日々を大事に無駄にしないように生きていこうと思うではないか。この大事に日々を生きようと思う心はとても尊いものである。そんな生存を保障する無常という法則こそがあって我々も地球上の他の生物とともに生きていけるのであり、そこに無限の愛を感じずにはいられない。