現実の世界

私は今沖縄の基地の近くで生活している。アパートのベランダからは高台の5階のため海岸線に沿った街並を一望できる。海岸線に向こう側には青々とした海が広がっている。実に風光明媚な光景だ。沖縄の基地、飛行場が近いため、時折軍用ジェット機の離着陸時の爆音があたりに響き渡る。このときの爆音は家にいて窓を閉め切っていても会話ができないほどである。そういった爆音被害が何の前触れもなくおきる。ひどいときは15分おきに4〜5回続くこともある。この状況は復帰前もっとひどかった。しかし、沖縄の人たちと本土の協力者によって復帰が実現したことで大きく状況は変わった。そして、この市街地のあたりの基地も沖縄県に変換されることが10年前に日米間の合意のもとで決った。とは言うものの10年経っても変換される気配がない。日本は思いやり予算ということで、米兵に住居地などを無償で提供し続けてきた。財政赤字を拡大し続けてきても、そういった予算は見直そうとしない。米軍基地の中は法的にはアメリカ合衆国であり、アメリカは経済規模が世界で一番大きな国である。なのになぜ思いやりでお金を拠出する必要があるのだろうか?疑問は広がるばかりである。