親しき仲にも礼儀あり

『人にはそれぞれ役割がある』私はそう思っている。よって、この世の中には不必要とされる人は存在しないと考えている。人権擁護団体の基本理念の根拠となりそうな考えではあるが、そういったこととは切り離してもこれは自然な考えではないだろうか。正しい人との関わり方でもそれは大きな意味をもつものだ。私はいろいろ人と出会う。それらの出会いはどれをとっても無駄なものはないということなのである。したがってどんな出会いも軽んじてはならないし、また人を侮蔑したり差別してはならないだろう。しかしなかなか難しいという場合もあるだろう。多くの場合それは人と人の関係の中での距離の問題でおきたりする。近すぎる関係は馴れ合いが生じ、遠い関係は無関心を生む。常に誰とでもよい距離感を保つことはやさしそうで実は難しいものだ。近い関係(例えば親とか友人とか夫婦)では人間関係は大まかに次のように分類されるという。支配か従属。これは軽蔑か恐れとも言い換えることができないだろうか。人を軽蔑していないか、必要以上に恐れていないか?そう自問自答してみることだ。そしてこの格言を常に胸に掲げよう。「親しき仲にも礼儀あり」と。